若い医師で、耳鼻咽喉科を標榜しようと考える人はあまり多くはないのかもしれません。
しかし、これこそ、この診療科目が社会的にニーズがある証拠。
目指す人が少ないことによって、日本では耳鼻咽喉科医が不足している状況が続いています。
不足しているということは、既にニーズが高まっているということでもあります。
医師が転職するときには、ぜひこの分野にも注目しておきましょう。
他の医師とは異なる、しかし自らにとって価値のあるキャリアを築けるかもしれません。

守備範囲が広い耳鼻咽喉科のニーズ

この分野が関連する領域は非常に広く、そして、人間が豊かに生活する上で欠かせないものでもあります。
めまいなどの症状の原因が耳にあることも少なくありませんし、アレルギーは鼻の器官が関係していることも多く、また、食べることや言語にも関連するのがこの分野。

これだけ守備範囲が広ければ、当然、それぞれに疾患を抱えたり不調を訴える患者さんもたくさん出てきます。
ニーズがあるにもかかわらず、この分野の医師が不足している状況は、早々に改善しなければなりません。

聴覚や嗅覚、あるいは味覚といったものは、年齢を重ねることで衰えてくるもの。
日本では高齢者の割合が異常なスピードで増加しています。
高齢者が増えれば、聴覚や嗅覚、味覚などこの分野の診療や研究を必要とする人も増えるということです。

社会的ニーズは既に十分にありますが、異常のことから、これからの日本社会にとってはさらに欠かせない分野になることは間違い無いでしょう。

この分野や領域は、医師としての経験があれば、知識や技術などに関して比較的早く理解・獲得できるはず。
疾患によっては手術も必要となりますが、それまで医師としての役割を問題なくこなしてきた人であれば、この分野の手術に関しても問題なく習得し、こなすことができます。

新しい研究や治療方法などさらに発展が期待される分野でもあり、やりがいとしても非常に大きなものがあるでしょう。

耳鼻咽喉科で働くメリット

転職や転科を考えるとなると、どうしても「逃げるため」や「楽をしたいから」と周囲の医療従事者から思われがち。
耳鼻咽喉科はキャリアの途中から取り組み始めても多くのことを吸収でき、また、貪欲に取り組むことができる分野でもありますから、そうした周囲の声も気にすることなく没入できるはずです。

長く働ける点もこの診療科目のメリット。
意欲はある、貪欲に物事を吸収したい、そう考えていても体力が続かなければそれも難しいでしょう。
この診療科目は高齢の医師でも十分に能力を発揮できるため、若い頃のように無理ができなくなった医師でも問題なく働くことができます。

それは決して楽をするという意味ではなく、社会のニーズに応えるために新たな分野へ挑戦するという意義を、そこに見出すことができるのです。

長く働けることも重視し、且つ最新の研究に携わりたい、患者さんの声を直に聞き、それに応えたいと考える医師の人は、耳鼻咽喉科への転職を検討する価値が出てくるのかもしれません。